産科セミオープンシステムについて
当院は近隣の分娩を扱う病院と提携し、「セミオープンシステム」を導入しています。
「セミオープンシステム」では、妊娠34週ごろまでの妊婦健診を当院で受け、分娩や夜間・休日の緊急対応はご希望の病院で行います。
病院や周産期センターには診療設備が整っており、多くは複数の医師が診療を行っているため、より安全なお産が期待できますし、多くは複数の医師が診療を行っており、時間外や緊急時の対応も可能です。クリニックでは平日の午後や土曜日も診療を行っているため受診しやすく、待ち時間も比較的短くて済みます。
妊婦さんの安心と利便性を、同時に実現することができる方法です。
※里帰り分娩の妊婦健診も対応しています。
(提携医療施設)
- 東京大学医学部附属病院
- 順天堂大学医学部附属順天堂醫院
- 東京医科歯科大学医学部附属病院
- 愛育病院
- 都立大塚病院
- 日本医科大学付属病院
- 日本赤十字社医療センター
- 聖母病院
妊婦健診とは
妊婦健診は、お母さんとお腹の赤ちゃんの健康を守り、妊娠が順調かどうかをチェックするための健診です。
妊娠中は約40週という短い間に、お母さんの子宮の中で受精卵から胎児へと一つの命が育っていきます。
それに伴いお母さんの体にはダイナミックな変化が起こります。自覚症状がなく、妊婦健診で順調と言われていても、トラブルが隠れている可能性があります。
特に気がかりなことが無くても、少なくとも次のような間隔で妊婦健診を受けて、胎児の育ち具合やご自身の健康状態をチェック(血圧、尿など)しておきましょう。
健診日以外でも、出血や腹痛など「何かおかしい」と感じた時は、遠慮せずに、すぐに受診してください。
当院での妊婦健診費用
母子手帳の申請時に配布される「妊婦健康診査受診票」をご利用になれます。(現在は東京都、埼玉県のみ)
「妊婦健康診査受診票」を利用された場合で、検査の内容により4000円~15000円がかかります。
(提携病院によっては、別に追加検査が必要です。)
妊婦健診で行われる検査
■具体的な妊婦健診の項目
(1)定期妊婦健診で毎回行う検査
- 子宮底長の計測(妊娠中期以降)
- 胎児の大きさ、位置の確認
- 胎児心拍の確認
- 体重測定
- 血圧測定
- 尿検査(糖、たんぱく)
- むくみの有無 など
(2)妊娠初期に行う検査
- 血液検査
(血液型;ABO式、Rh式/不規則抗体検査/貧血の有無/梅毒血清反応/B型肝炎ウイルス抗原検査/C型肝炎ウイルス抗体検査/HIV抗体検査/風疹ウイルス抗体検査/HTLV-1抗体検査/甲状腺機能検査) - 子宮頸がん検査 など
*貧血検査は、初期・中期・後期に、それぞれ1回ずつ行います。
*HTLV-1抗体検査は中期以降でも構いません。
(3)妊娠中期に行う検査
- 精密胎児超音波検査(胎児の発育、胎盤の位置、羊水量、子宮頸管長など)
- 血糖値(50gGCT)
- 性器クラミジア検査
- B群溶血性連鎖球菌検査 など
(4)妊娠中、必要に応じて行う検査
- 血糖値(75gOGTT)
- トキソプラズマ抗体検査 など
*以上のほかにも、必要な場合には随時、検査を実施いたします。